梅干しは日本を代表する保存食です。
昔からの漬け方で作られた梅干しは、時間が経っても腐ることはないと言われています。
その理由は、梅干しに含まれる「クエン酸」と「塩分」にあります。
どちらも強力な抗菌力を持っているので、“腐敗菌”の増殖が抑えられ長期間常温で保存が可能なのです。
ただし、昔ながらのしっかり塩漬けされた梅干しは塩分濃度が20%以上ありましたが、最近の減塩タイプの梅干しは塩分濃度が5〜12%と低く、その分、腐りやすくなっているようです。市販の梅干しは、開封後は冷蔵庫で保存し期限内に消費しましょう。
織田信長が
安土城築城を開始する
時は天正4年(1576)、由緒正しい家系を持つ中善右衛門が「武士の非常食である梅は何年保存できるのか」と疑問を持ったのが事の発端。梅を壷に漬け封印し、「何があってもあけてはならぬ」と遺言を残しました。以来、その子孫たちは代々遺言を守ってきたのですが、江戸末期、安政(1854~1860)頃の子孫が、我慢できずにあけてしまいました。このときの梅は、色は少々黒いものの、形も崩れず香りも変わりなかったそうです。その後も大切に保存され、現在この梅は「梅研究会」に厳重に保管されています。英断を持って預けてくださったのは中家二十一代目の中章子さん。おそらく現存する梅干しとしては世界一古いものであると思われます。
杉田玄白ら『解体新書』が
ほぼ完成し翌年出版
ペリーが浦賀に来航し
日本に開国を迫る
第15代将軍徳川慶喜が
大政奉還を行う
大正天皇が崩御され
昭和に改元される
菊池寛が芥川賞・直木賞
を創設する